知っている人は知っている。(98%は知らない)
少し前にLEICA M10Rが私の元へやってきました。欲しいってなって調べ始めるともう止まりませんね、、、
全員が全員ではないですが、カメラをやっている人のロマンですよね。LEICA。
LEICA M10 Rですが、レビューとかそういうに全然なくて少し困ったんですよね。
M10と迷っていましたが、良い状態のものがラクマに出品されていたので4000万高画素であるM10 Rを選ぶ事となりました。
今までSONYやFUJIFILMのカメラでオートフォーカスをメインで使用してた私ですが、レンジファインダーのみマニュアルフォーカスのみでしか撮影できないという不便なカメラを少し使ってみてのレビューしていきます。
ついに最終形態がやってきてしまった、、、
他メーカーのフラッグシップ機と似た価格帯だけど威圧感が違うよな、、
LEICA M10-R ブラッククローム
LEICAのカメラは、写真撮る事だけに特化したカメラです。
ボディデザインもシンプルに、カメラ内のメニューには必要な項目しか存在せず、動画機能もない。
写真を撮るためのカメラです。
Mは「Messsucher」ドイツ語でレンジファインダーを意味するみたいです。
Mシステムは、ライカが60年以上かけて培ってきたレンジファインダーカメラづくりの技術とノウハウにより、写真撮影の醍醐味を純粋に楽しめるカメラです。
外観、ビジュアル
LEICAといえば銀の箱。そして巨大。
そして、表の箱を開くとタンスが登場します。
現れました。最高のビジュアルですね。。。もう。。。
軍幹部。とってもシンプルで必要なものしか付いていません。
FUJIFILMの時からそうでしたが、軍幹部のダイヤルだけで撮影設定が全て完結するシステムが大好きです。
電源をつけていなくても設定を作ることができますし、感覚で触れませから。
電源、シャッター、シャッタースピードダイヤル。
ISO感度ダイヤル。持ち上げて回します。
どっしりとしているのが画像から伝わりますね。
裏面。Live Viewボタン。PLAYボタン。MENYUボタンのみ。あと十字キー。そしてレンジファインダー。
底面。ダイヤルを回して、蓋を開けます。SDカードとバッテリーが入ります。
レンズをつけました。Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 S.C. です。
最高にかっこいいですね。
高級感がすごい。洗練されボディ
怖くて持ち歩きにくい、、
スペック
正直LEICAはスペックを語るようなカメラではないです。他のカメラとスペックで比べると劣っているのは当然なのですから。
レビューなので、必要な部分を分かりやすいように表記はしていきます。
有効画素数 | 4089万画素 |
センサーサイズ | 35mmフルサイズ |
SDカード | シングルスロット |
液晶モニター | 1,036,800ドットドット タッチパネル式 |
寸法(幅×高さ×奥行) | 約139×80×38.5mm |
質量 | 約660g(バッテリーを含む) |
ISO感度 | 100~50000 |
シャッタースピード | 16分~1/4000 |
連続撮影 | 4.5コマ/秒 |
有効画素数
LEICA M10 Rは有効画素数は4089万画素と高画素です。ちなみにM10は2400万画素です。
撮影した画像をプレビューで拡大するとかなり細部までしっかり解像されているのが一目で分かりました。
液晶モニター
液晶モニターは1,036,800ドットドットとまずまずです。撮影時に使うことは少ないですが。
撮影時にモニターに映る写真の色味は、実際にLightroomに取り込んだ時とは割と違います。
Lightroomの方に取り込んだ写真の色味は悪くないのですが、モニターに映る写真は彩度が低く、あれ?となることもあります。(曇天時の撮影など)
SDカード、バッテリー
裏蓋をネジを回して開けて、取り外しなのが少し面倒です。笑
フィルムを入れる時の作りになっているにでしょうね。M11では変わったみたいです。
ちなみにSDカードはシングルスロットです。
バッテリー持ちは、丸一日使う場合は持たないので、予備に一つ持っていると安心です。
電源を撮影時以外切って、モニターを非表示にしておくと、バッテリーを長持ちさせやすいです。
サイズ
FUJIFILMのX-E4などコンパクトなカメラを使っていたら、1,2回り大きく感じます。
気になる大きさではありません。
質量
LEICA M10 Rを持った時の印象は、金属の塊を持っているです。笑今でもそう思っています。笑
ですが、首からかけるとそんな気になりません。
重さとしては、他メーカーの最新フルサイズ機と同じくらいの重さですが、高級感は圧倒的にこちらですね。
シャッタースピード
LEICA M10 Rはメカシャッターのみなのでシャッタースピードの最大は~1/4000ですので、あまりあげられません。
開放F1.4のレンズなどで日中に撮影するにはNDフィルターは必要ですね。
最新のLEICA M11は電子シャッターが搭載されて、1/16000まで上げることが出来るみたいです。
連写機能
最大連写数は4.5コマ/秒と決して早くないです。そもそもLEICAは連写して撮影するようなカメラではありません。
使用する場面もあるかもしれませんが、困るような撮影をそもそもする機会がないため、気にならないです。
LEICAはスペックだけ見ると不便でしかないけど、
重要なのはそこではないんだ。
スペックだけ見たら、今出てる10万円くらいのカメラの方が遥かに高性能だもんね
レンジファインダー
LEICAといえばレンジファインダーです。今のカメラはほぼ全て電子ビューファインダーです。
FUJIFILMのX-ProシリーズやX100Vのようにレンジファインダーと電子ビューファインダーを切り替えられる特殊なカメラもありますが。
ファインダーを覗き、そのガラス越しに見えるそのままの風景を見て切り取ります。
レンズを介して表示されるわけではないので、その時の設定値が暗すぎるのか、明るすぎるのか、ファインファー越しでは何も分かりません。
撮影した写真はもちろんモニターで確認できます。撮影自体も液晶モニターでライブビュー撮影も可能です。
私もモニターを見ながら撮影することもあります。ですが、ほとんどがレンジファインダーでの撮影です。
レンジファインダーでのピント合わせ
LEICAでのピント合わせは二重像合致式です。
ファインダーを覗くと、真ん中にピント合わせ用に四角い測距枠が周辺より明るく表示されます。
ただのガラス越しに見るので、電源をつけなくてもこれは表示されています。電源をつけなくてもピント合わせが可能です。
測距枠内だけ二重に被写体が表示されます。
レンズのピントリングを回して、ピントが合うとこの四角い測距枠内の二重像が重なります。
レンジファインダー内のブライトフレーム
また、つけているレンズによって、電源をつけた時に、レンジファインダー内に表示されるブライトフレームが変わります。
28mmのレンズを付けると、レンジファインダー内には28mmの画角と真ん中に90mmの画角のブライトフレームが表示されます。
35mmのレンズを付けると、35mmと135mmの画角のブライトフレームが表示されます。
59mmのレンズを「付けると、50mmと75mmの画角のブライトフレームが表示されるます。
ですので、どの範囲が切り取られるのかを把握することが可能です。
レンズ横にあるレバーを動かすことで、3つ全てのブライトフレームに切り替えができます。
レンジファインダーでのメリットと気になる点
レンジファインダーを使うことでのメリットは多いです。
LEICA M10 Rのデメリットはあえて気になる点と表記します。これは、レンジファインダーは他の電子ビューファインダー搭載の機種と比べるものではなく、不便なのは当然のことだからです。
適切な設定が瞬時にできるようになる
レンジファインダーを使用しての撮影は、撮影し終わるまで撮れた写真が分かりません(もちろんモニターで露出などを見ながら設定をすることも可能です。)
設定が明るすぎた、暗すぎたというのがだんだん撮影して失敗していくうちに分かるようになってきます。
この明るさならこのくらいかな、と環境が変わっても瞬時にダイヤルで撮影設定を作れるようになっていきます。
カメラ任せではなくなります。ISO感度もシャッタースピードもF値も全て自分で決めるんです。
慣れるとオートフォーカスより速い
私はまだ全てがその領域ではありませんが、慣れると瞬時にピント合わせが可能です。
オートフォーカスだと、暗すぎるとピントが迷ってしまったり、合わせたいとこではないところにあってしまうこともあります。
マニュアルフォーカスは、自分が合わせたい所にピントを合わせるので迷うことがありません。
マニュアルレンズは被写界深度メモリが付いています。距離感を把握できるようになれば、レンズに書いてある被写界深度メモリを見て感覚ですぐに合わせられるようになります(ゾーンフォーカス)。瞬時にガチピンにするのは難易度が高いものですが。
一枚一枚の写真の思い入れが強くなる
オートフォーカスだとなんとなくピントをすぐ合わせて、移動していくこともありました。
マニュアルフォーカスでは適当な所にピントは合わせません。どこにピントを合わせて何を撮りたいのか考えて合わせるため、一枚一枚しっかり撮影していく事が多いです。撮影した一枚一枚にどんなことを考えて撮ったのかという思いがのるような感覚です。
レンジファインダー内の二重像合致式が真ん中のみ
二重像合致式でレンジファインダーでピントを合わせるのですが、二重像になるエリアが真ん中のみなので、日の丸構図の写真が多くなりがちです。
測距枠が動かせたらなと思うこともあります。(甘え)
唯一の不満点
通常デメリットと感じることは、LEICAの場合ほとんどデメリットになりません。
しかし、唯一感じる不満点は、被写体に寄れないという事です。
だいたいのレンズは~0.7mまでしか寄れません。結構遠いです。
ですので、テーブルフォトをする場合は、無理と考えるか、クロップで頑張るかです。
Voigtlander からは~0.5mまで寄れるようなレンズが増えています。
しかし、35mmのレンズで30cmまでは寄りたいのが願望です。
純正レンズで~0.3mまで寄れるレンズはありますが、114万円と、とても現実的な価格ではないのでいつ入手できることやら、、、笑
あとレンジファインダーは最短撮影距離~0.7mまでしか対応していないため、0.7mより寄れるレンズを使う場合のピント合わせは、ライブビュー撮影をする事になります。
作例
まだまだ使い始めて日は浅いけども、撮った写真を共有するよ。
使用レンズはVoigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 S.C
またVoigtlanderのお世話になるが嬉しいよ
Voigtlanderは神レンズしかないからね
正直日中の開放写真はVoigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 S.C
の味と言える作例だけど、他の絞っているような写真の色乗り感であったり、細部のディティールがしっかり残っているのはLEICA M10 Rの凄さ。
この中に結構クロップした写真が含まれているけど、全然わからないね。
極上の撮影体験を
わざわざこんな不便なカメラに行き着くのは何故なのか。そうは思いませんか。
機能的には不便でしかありません。
この電子ビューファインダーがなくレンズファインダーのみマニュアルフォーカスのみのまま現代にも新製品を出しているLEICAのカメラは唯一無二です。
レンジファインダーを覗いて、自分で見て、設定して、ピントを合わせて撮影するというこの一連の流れ、撮影体験こそが一番の魅力なのでしょう。
カメラを使って撮影していると感じることが出来るのが、LEICAのカメラは他のカメラと比べるとずば抜けて強く、満足感が高いのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
それぞれカメラ持っている人は、将来的にはフラッグシップ機を使いたいと思っているはずです。
SONYを使っている人はα1を、NIKONを使っている人はZ9を、CANONを使っている人はEOS R3を、FUJIFILMを使っている人はGFXやLEICAを、というように色々なルートがあると思います。私はLEICAのルートでした。
私は、まだまだLEICA初心者ですし、ピント合わせも遅いですし、純正レンズも持っていません。
高級が故に取り扱いにもビビりながら持ち歩いているくらいですから。笑
LEICA Q2の時は、画角や色味が苦手で手放してしまいましたが、LEICA M10 Rは長く付き合っていきたいと思っているカメラなので、これからもっと活躍してもらうつもりです。
参考になる情報が少ないため、そういった情報も多く発信していくつもりです。
カメラやレンズを新しく購入する時は、購入前に一度レンタルしてみて自分が本当に必要な機材か確かめた方がいいです。
私もさまざまなカメラやレンズを購入しましたが、思っていたのと違くて買っては売ってを繰り返していました。
レンタルしてみて本当に良いと思えた機材を購入した方が結果的に安く済みます。
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