シャッタースピード(SS)って1/3とか1/1000とかよく分からないて初めはなりますよね。私はなりました。笑
シャッタースピードを理解することで撮影の幅が大きく広がります。また、さまざまな表現が写真で出来るようになります。
カメラの設定をする上では、シャッタースピード(SS)、F値、ISO感度について知っておかなければいけません。
今回はシャッタースピード(SS)についてや決め方を簡潔に解説していきます。
シャッタースピードと明るさ
シャッタースピード(SS)とは、カメラのシャッターが開いてから閉じるまでの時間です。そのままですね笑
シャッタースピード(SS)が10秒であれば、シャッターが10秒間開き、多くの光を取り込みます。
シャッタースピード(SS)が1/10(0.1)秒であれば0.1秒間シャッターが開き、少しの光を取り込みます。
シャッタースピード(SS)が1/1000(0.001)秒であれば0.001秒間シャッターが開き、極小の光を取り込みます。
この様にシャッタースピード(SS)が長ければ長いほど光をたくさんカメラのセンサーに当たるため、写真は明るくなります。
また、シャッタースピード(SS)が短ければ短いほど、カメラに取り入れる光の量は減るため、写真は暗くなります。
日中の様な明るい環境では、シャッタースピード(SS)を速くすることが出来ます。
夜のような暗い環境では、シャッタースピード(SS)は遅くなりやすいです。
シャッタースピード(SS)は下げると写真は明るく、上げると写真は暗くなる。
シャッタースピードの決め方
ではシャッタースピード(SS)はどうやって決めればいいの?て思いますよね。
晴れている日中の屋外で太陽の光が当たる所であれば〜1/8000までシャッタースピード(SS)を上げても問題なく撮影可能な場面が多いです。
日中の街中スナップなどは~1/1000ほどまで上げて撮影することも可能です。
夜の街中スナップなどはF値にも依存しますが、F2.8で1/100ほどまでなら撮影が可能な場合が多くあります。
夜景の撮影をするとなると、手持ちだと~1/10~あたりが多く、三脚を使用して1~15秒くらいで撮影することが多いです。
カメラの撮影設定をするためには、F値やISO感度も知っていなければいけません。F値とISO感度を調整しながらシャッタースピードは決める必要があります。
シャッタースピード(SS)は明るいところでは上げられる。暗いところでは下がる。
長秒露光撮影とシャッタースピード
長秒露光撮影は、シャッタースピード(SS)を普段の撮影より遅くしてカメラにたくさんの光を取り入れる撮影です。
三脚を利用して、カメラを固定して動かない様にして撮影します。
光のレーザーを写した写真を見たことがある人は多いのではないでしょうか?
このような写真が長秒露光撮影で撮った写真です。
カメラのシャッターが開いている間に写った光は光跡として写ります。これは、屋形船の光が移動した光跡がレーザーのように写っています。
これは、道路を走る車のライトが通った部分が光の光跡としてレーザーの様に写っています。
このように、シャッタースピード(SS)を遅くすることで、肉眼では見れないような光景を写真に記録することができます。
また、夜景写真も長秒露光撮影をすることで、F値をしっかり絞ってISO感度を低くして撮影することができるため、画質のいい綺麗で明るい夜景写真を撮ることができます。
シャッタースピード(SS)を下げることで光を光跡としてレーザーの様に写せる。
手ブレと被写体ブレ
写真がブレるのには二つあります。
カメラのシャッターが開いている状態でカメラを持っている手の揺れで写真がブレてしまう手ブレと
被写体が動いていてブレてしまう被写体ブレです。
どちらもシャッタースピード(SS)が下がることで起こりやすくなります。
明るいところではシャッタースピード(SS)を1/1000など上げることができるので、シャッターを切る時にカメラが少し動いてしまっても、人が歩くスピードや車が走っていてもブレずに止めて撮影することが出来ます。
夜の街中など暗いところでは、一定以上の明るさを保つためにシャッタースピード(SS)は1/100くらいまでしか上げることが出来ないかもしれません。そうなると、シャッターを切った時にカメラが少し動いてしまったり、車の走ったり人が歩くスピードによってはブレてしまいます。
ただ、手ブレや被写体ブレが必ずしも全て悪いわけでではありません。写真の表現方法として被写体を意図的にブラすことは多くあります。
この様に意図的にシャッタースピード(SS)を遅くすることで人の流れをブラして躍動感のある表現を出してくれます。
シャッタースピード(SS)が遅いと手ブレや被写体ブレが起こりやすい。逆にブレは写真の味にすることもできる。
フリッカー現象
フリッカー現象とは電球などの光源がちらついていることです。
蛍光灯の下で撮影すると、写真に線が入ってしまったり、変な色味になったり暗くなってしまう時があります。
蛍光灯はずっと光っているわけではありません。実は目には見えない速さで点滅しています。
シャッタースピード(SS)によってはその点滅の隙間を撮影してしまうと、縞模様が入ったり写真が明るかったり暗かったり色合いがおかしくなります。
電源にはヘルツ(周波数)があり、東日本だと50ヘルツ、1秒間に100回、西日本では60ヘルツ、1秒間に120回点滅しています。
また、シャッタースピード(SS)が1/100や1/200以上になってくると、電球や蛍光灯などの点滅と点滅の隙間を写すことも多くなり、電気が全て消えている状態の写真が撮れる確率も上がってしまいますので、シャッタースピード(SS)の上げ過ぎには注意しましょう。
細かい説明は省きますが、カメラの設定でメカシャッターではなく電子シャッターを使用すると(無音シャッター等)縞模様のフリッカーがかなり出やすいです。
蛍光灯などの光源のもとではシャッタースピード(SS)の設定(特に早すぎ)や電子シャッターの使用には注意。
まとめ
シャッタースピード(SS)のコントロールによって、同じ場所、同じシチュエーションでの撮影でも写真の写り方が全く変わった表現ができます。その分、注意点しなくてはいけないことも多いですが、感覚で設定できるようになると写真の表現の幅がかなり広がるでしょう。
シャッタースピード(SS)の設定が最初は難しいと感じる人は、どのカメラにもあるシャッタースピード(SS)優先モードで撮影してみるといいかもしれません。これは、ISO感度やF値は自分で決めて、シャッタースピード(SS)設定をカメラが自動でしてくれるモードです。
感覚が掴める様になってきたら、自分でさまざまな速さのシャッタースピードで撮影してみてどんな風に映るのか試してみるといいですね。
是非シャッタースピード(SS)を自分で設定してもっと写真を楽しんでみてください。
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