カメラの撮影設定をする上で、シャッタースピード(SS)、F値、ISO感度について知っておかなければなりません。
カメラ始めたての人は難しい言葉と感じると思いますが、知ってしまえば写真の表現の幅が格段に上がります。
色々な表現の写真が撮れることでカメラで写真を撮影するのがもっともっと楽しくなるはずです!
今回はF値についてできるだけ初心者の人でも分かりやすく簡潔に説明していきますので安心してください。
F値は写真の明るさを決める要素の一つ
レンズの絞りを通してカメラのセンサーに光が当たる事で写真が撮影できます。入ってくる光の量を絞り(F値)で調節できるのです。
F値の数字を下げると、レンズの絞りが開くので入ってくる光の量が減り、写真が明るくなります。
F値を上げると、レンズの絞りが閉まるので光が入ってくる量が減り、写真が暗くなります。
ですので、室内や夜などの暗いところではF値を下げると撮影がしやすいです。
また、日中の屋外など明るく光が十分当たる様な所では、F値を上げて(絞る)も下げて(開放)もどちらでも撮影がしやすいです。
F値を下げるとカメラに入る光の量が増える。F値を上げるとカメラに入る光の量が減る
F値の数字を下げるとボケを活かした写真が撮れる
F値を下げると、ピントを合わせた場所(被写体)の前後はボケやすくなります。
被写体を目立たせたい時やポートレート撮影によく合いますね!
このようにF値を下げる事で被写体をしっかりと目立たせることが出来ます。
被写体を目立たせたい時は、使っているレンズのF値を数字を下げよう
F値の数字を上げるとくっきりとしたシャープな写真が撮れる
F値を上げる(絞る)と写真全体にピントが合うようになっていきます。
街全体を写したい場合や日中のネイチャー撮影をする時などにF値を絞ることが多いです。
このように夜景を撮るときなど街全体を撮影するときはしっかり全体にピントを合わせたいので、F値を上げよう
F値を上げる(絞る)ときの注意点
F値を上げる(絞る)事で写真の解像度は良くなります。レンズによっては変わりますが、F4~8の間で最も解像度が良くなるレンズが多いです。どのレンズでも一番レンズの性能を最大限発揮(解像度が良い)させるF値はF8~11です。
では、F値をさらに上げていったら(絞ったら)どうなるのか?
F値はF16以上に上げる(絞る)と回折現象と言って写真の解像度が落ちてしまいます。
小さくなった絞り穴を通った光が波状に広がってしまうためです。ですので、長秒露光撮影などシャッタースピードをもっと下げたい時など、もっと暗くしたい時についついF値を22など大きく上げて(絞って)しまう人がいます。
カメラを始めたての人はよくやってしまいますので注意が必要です。
もし、長秒露光撮影などで、F値を11まで上げてもまだシャッタースピードを長くしたいなどであれば、NDフィルターを使用して撮影するのが望ましいです。
レンズの性能を最大限発揮できるのはF8~11。F16~は回折現象で解像度が落ちてしまうので注意。
撮影によるF値の決め方
ではF値については分かったけどんなシチュエーションでどのF値に設定すればいいの?という疑問があるかと思います。
私が撮影の際に実際に設定しているF値の決め方を紹介します。
この様に周りを思い切りぼかして被写体を浮き上がらせたい様な時はF値を開放(一番低い数字)で撮ります。
ここまでボケをしっかり出すためにはF1.4~F1.8などの単焦点レンズをよく使います。
夜景や日中の街全体など全体にピントを合わせて撮影したい場合はF値は8~11ほどにします。
夜景など暗い場所でのF8~11は三脚を使用してカメラを固定しての撮影になります。
日中の明るい環境であれば手持ちでもF8~11での撮影は十分可能です。
日中のスナップ撮影の際はF4~8の間で撮影することが多いです。日中は明るいためISO感度はあまり上げなくてもF値やシャッタースピードは稼ぎやすいです。F4くらいがほとんどです。ある程度街にしっかりおイントを合わせつつシャッターチャンスを逃さない様にしています。
夜のスナップ撮影はF値は開放(レンズの最小F値)~F4ほどで撮影することが多いです。
シャッタースピードが1/100くらい、ISO感度が1000くらいだと~F4くらいまでが撮影限界だと思います。
ただ、明かりが多いようなネオン街のような場所ではF値5~まで絞っても安定して撮影可能なケースもあります。
背景をボカしたいときはF値は開放(最小)。夜景など街全体にしっかりピンと合わせたいときはF8~F11。日中の撮影はF4~F8。夜のスナップ撮影はF値開放(最小)~F4くらいで撮影!
まとめ
F値について知っておけばもっと写真が楽しくなります!
F値について細かく分かりやすく原理について説明してくれている記事はたくさんあります。
ただ、カメラを始めたばかりの人に、F値を簡単に知ってもらい作例を見て視覚的にもパッと違いを感じてもらえれば幸いです。
カメラの設定を自分でする上では他にもシャッタースピード(SS)、ISO感度についても知っておく必要があります。
もしF値についてもっと細かく知りたいのであればこちらの記事が参考になります。
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