FUJIFILM GFX 50Rが発売されたのは2018年であり7年が経ちます。
私はGFX 50Rを知人から譲ってもらい、現在使っています。
はっきり言うと全く不満はないです。いや、それを言うと嘘になります。
「こうであれば」という願望的部分はあるが、手放したいなどいう気持ちはなく気に入っています。
昔のGFX 50SやGFX 50Rは意外と現代においても人気機種です。
しかし、情報が少ない事もあるため、現代にGFX 50Rを使う身として情報の共有が出来ればと思っています。
GFX 50R

GFX 50Rは2018年にFUJIFILMから発売されたラージフォーマットセンサー(43.8mm×32.9mm)を搭載したデジタルカメラ。
ラージフォーマットセンサー(43.8mm×32.9mm)は35mmフルサイズセンサーの約1.7倍の大きさです。
その大型のセンサーは高い解像力と豊かな諧調表現を実現可能としプロのカメラマンでも使う人が多いです。
仕事用だけでなく、趣味用のカメラとしてもFUJIFILMのGFXシリーズのカメラは多くの人から愛されています。
外観・重量

GFX 50Rは見ての通りお弁当箱のような形、大きさをしています。
見た目こそX-E3をそのまま巨大化した感じなのですが、写真で見て想像していたサイズと実際に見た時に感じるサイズには大きなギャップが生まれると思います。(私は想像の3倍は実機が大きく感じました)


一見持ちにくいと思うかもしれませんが四指をかける程度のグリップと親指をかける突起があるためそこまで苦労はしていません。
純正レンズのような重いレンズを付けた時は苦しいかもしれません。

幅160.7mm 高さ96.5mm 奥行き66.4mm
バッテリー・メモリーカード含まず: 約690g バッテリー・メモリーカード含む: 約775g
ラージフォーマットでレンズで775gなのでかなり軽い方でしょうね。


ファインダーもレンジファインダースタイルで左上に設置されています。このレンジファインダースタイル、カメラの形状は私がこのカメラを選んだ大きな理由の一つです。
GFX 50Rの少し気になる機能面
良い部分の方が多いですが、もちろん気に掛かる部分もあります。
一部は人によるところではありますが、記載していきます。
シャッタースピード1/4000以上の電子シャッターによる写真の歪み
GFX 50Rのシャッタースピードは1/4000まではメカニカルシャッターですが、1/4000から1/16000は電子シャッターとなります。
GFXのラージフォーマットはセンサーのサイズが大きいため、センサーの上から下への画像の読み込みが遅くちょっとしたカメラのブレでローリングシャッター歪みが盛大に出現します。
電子シャッターになると下記のような写真が高確率で大量生産されます。



動画はFULL HD 1080/29.97Pまで
GFX 50Rの動画撮影はFULL HD 1080/29.97Pまでとなるため、4Kの動画は撮ることはできません。
カメラ本体で直接給電が出来ない
GFX 50Rはtype Cケーブルなどを本体に直接差し込み、充電はできません。
バッテリーを取り出して専用の充電器にセットしてコンセントに繋ぎバッテリーを充電する必要がありす。
そのため、より予備バッテリーが必須となってきます。
純正バッテリーは生産終了している
現在GFX 50Rに使えるバッテリーNP-T125の生産は終了しています。そのため、純正バッテリーを入手するには中古品を探すしかありません。バッテリーの劣化度も重要です。
バッテリー劣化度は0~4までの劣化度で表示されます(カメラ本体から確認可能)
良い状態のバッテリーを見つけるのは少し大変です。
メルカリでも販売している方は度々見ますが、私も一度購入しましたが、バッテリーが膨張している不良品であり、出品者と揉めた経験があるためあまりお勧めしません。
ですが、フリマアプリやオークションなどでしか手に入らないため当たりを手に入れるのは難しいです。
互換バッテリーはありますが、心配なため私は使っていません。
(手ぶれ補正がない)
GFX 50Rは手ぶれ補正が搭載されていません。
ですが、手振れ補正に関しては気にしない人がほとんどかもしれません。
手ぶれ補正が必須の人がGFX 50Rをわざわざ選ぶとは考えにくいです。
GFXの2種類のレンズ選択肢
GFXでは主に2種類のレンズの選択肢があります。
AFが使える純正レンズやMFのみとなるオールドレンズかです。
それぞれ良さがあるため、純正レンズをメインに使う人、オールドレンズをメインに使う人同じくらいいると思います。
純正レンズ
純正のレンズはAFが使えるのは純正レンズだけであり、オールドレンズ違ってラージフォーマット用に設計されているため、ケラレも発生することなく画角の隅まで綺麗に写せます。
また、オールドレンズとは違い癖がなく純粋で素直な写りをするでしょう。
GFX 50Rのような昔の機種だとレンズのAFがなかなか合わない、速度が遅いなど活かすことができないといった話をかなり聞きます。
最新の機種で使ってこそAFの性能を発揮すると言われていますね。特に動体。
基本純正のズームレンズはF4、F4.5-のレンズとなりますが、そのサイズは基本大きく1kgを超えるなど重いです。
もちろん軽いズームレンズも存在します。
また、単焦点レンズは比較的小型で軽量のレンズはありますがF値は2.8となります。
F1.8のようなレンズは、レンズ自体も大きく700gほどと重くなります。
レンズ1本の値段も安いもので10万円を超え、基本は20-30万円ほど、高いとそれ以上となります。
オールドレンズ
オールドレンズは1万円未満と比較的安く手に入るレンズも多いです。高くても数万円で済む場合が多いです。
GFXでオールドレンズを使うには、レンズのマウントをGFX用に変換するマウントアダプターが必要ですが、大体1万円以内で手に入ります。
開放F値は1.4や1.8のレンズが多く、GFXのボケ感を感じやすいのも良いところです。
レンズの重さやサイズも軽量コンパクトなものが多く、GFXの本体の大きさを補うかのように相性がいいです。(見た目的にも)
また、オールドレンズ独特の写りも加わって良い写真が撮れる事が多いです。
オールドレンズは純正レンズとは違いMFのみとなるため自分でピントリングを回して合わせる必要があります。
何十年も前のレンズがほとんどなため、レンズ内にチリやゴミが多いものから曇りやカビ、コーティング剥がれなど様々です。
そのため、清掃済みなど良い状態のレンズを見つけるのが難しいです。
オールドレンズはGFXのセンサーサイズに合わせて作られていないため、画角の四隅が黒くなってしまうケラレが発生してしまうレンズがほとんどです。ケラレの影響がなく、周辺減光のみで使えるオールドレンズは大体限られています。
また、オールドレンズをGFXで使うには、そのレンズのマウントをGFX用に変換するマウントアダプターが必須になります。
GFX 50Rで撮った写真
実際にGFX 50Rで撮影した写真をたっぷり載せていきます。
GFXで撮った写真は大きな画面で見てこそ、aps-cやフルサイズのセンサーとの違いを感じることができると思うので、是非私のお気に入りの写真をPCとかの大きな画面でも見てみてください。
ちなみに全てオールドレンズで撮影した写真です。
























































最後に -GFXに対しての私の見解-
私がGFXに対して思う見解としては、ラージフォーマットは開放で撮ってこそ感動するだと思います。
もちろん絞って撮影してもGFX 50Rでは5000万画素で、100シリーズであれば一億画素のトリミングをしても繊細な写りを感じることができると思います。
ただ、私としてはF2.8以下で絞って撮影した時にこそ、aps-cやフルサイズとは明らかに違う立体感やその場の空気感までも表現するラージフォーマットの写りを感じる事ができると思っています。
更にそこにオールドレンズの特有のレンズの癖が入っても尚素晴らしいです。
ラージフォーマットのカメラはクロップしても良く写るというところに注目されがちですが、私は開放でのボケ感を含めた描写が堪らなく好きです。
この記事を読んで、写真を見て
「ああGFXを買おう」
そう思わせる事が出来たら本望です。
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