コシナのVoigtklanderは最近多くのフォトグラファーから絶大な人気があるレンズです。
その中でも知っている人、使っている人が多いVoigtlander NOKTON Classic 40mm F1.4というレンズがあります。
ですが今回は40mmではなくVoigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 S.C. を使っていきます。
このレンズはまさに個性が強いレンズ
ふえええっ気になっちゃうなあ
NOKTON Classic 35mm F1.4 レビュー
スペック
F値 | F1.4~F16 |
最短撮影距離 | 0.7m |
フィルターサイズ | 43mm |
最大径×全長 | 55.0×28.5mm |
重量 | 189g |
F値
F値は1.4~16まで上げられます。暗い環境でも安心ですね。
ただ、F値開放付近は周辺減光が強く、ピントがしっかり合っていても、しっかり解像しているというよりはフワッとしたちょっとピントがズレたような写りになります。絞っていくと、かなりしっかり解像してくれて、周辺減光も消えていきます。
最短撮影距離
このレンズの唯一の欠点だと思うのはこの最短撮影距離が0.7m(70cm)ということです。
風景以外で撮りたいものがあった時、このくらいの距離で撮りたいなと思ってレンズを向けても大体70cm以内で撮れません。
被写体は結構小さくなってしまいます。(人は問題ない場合も多い)
テーブルフォトに関しては、座って目の前の物を撮るのはまず不可能です。
向かいに座っている人の物が頑張って撮れるくらいです。
フィルター径
フィルター径は43mmなので、ブラックミストやホワイトミストなど特殊なフィルターのラインナップに
43mmがないことが多いので注意が必要です。
軽量コンパクト
Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 S.C は55.0×28.5mm、189gとかなり軽量でコンパクトです。
ポッケにも入るし、携帯性も抜群です。
外観
メカメカしい外観がかっこいいですね。
超小型軽量が特徴です。
F値、被写界深度メモリ、距離計(M,Feet)が記載されています。
カメラに取り付けてもかっこいい。
見た目がカッコよくてこんなに軽くて小さいって最強やん
ポッケに入れても問題ないね
シングルコート(S.C)とマルチコート(M.C)がある
NOKTON Classicのレンズ(35mmと40mm)にはシングルコート(S.C)とマルチコート(M.C)の2種類があります。
レンズ内にシングルコートであればS.Cと青文字で書いてあります。
マルチコートであれば、M.Cとオレンジ色で書いてあります。
シングルコート(S.C)
シングルコート(S.C)ではクラシカルな色調を再現した写りとなっています。
レンズの中はオレンジっぽく見えます。
マルチコート(S.C)
マルチコート(M.C)限りなくニュートラルな色再現した写りとなっています。
F1.4でのフレアがとてもいい
NOKTON Classicの特徴として、F1.4にし逆光でレンズを向けるとフレアが発生します。
特に画角の斜め上に光源を配置するとかなり分かりやすくフレアが出ます。
しかし、F値を一つ絞って1.6になると出なくなります。F1.4でのみフレアが出ます。
F1.4での玉ボケが綺麗
Voigtlander NOKTON Classic 35mmと40mmでの開放F1.4での玉ボケは、私が知るレンズの中で分を抜いて綺麗です。
Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 S.C ではなく40mmで撮影した作例になりますが、玉ボケ自体が被写体になり得るほど綺麗な玉ボケとなります。
これもF1.6~は角ボケに変わってしまい、玉ボケの綺麗さはなくなります。
開放だとオールドレンズ、絞ると現代レンズになる
開放だと甘い写りや周辺減光が強いオールドレンズの様な写りですが、~F4くらいまで絞ると、しっかり解像して現代的なレンズに変わります。まるで2本のレンズを使っているような感覚です。
作例
まとめ
Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 S.Cは、開放だけで撮影すると、オールドレンズを使っている様な感覚で楽しむことがきます。絞って撮影すると、全く別のレンズの様に変化します。
Eマウントに関しては、Eマウント版の同じレンズが出ているのですがシングルコートとマルチコートはありません。
ですので、マウントアダプターを介してでもMマウントのこのレンズを使う人が多いです。
Eマウント以外でも、マウントアダプターを使えばどのマウントでも使用可能です。
最短撮影距離だけは唯一の悩みです。Mマウントのため仕方ないところはありますが、、、
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