日頃写真を撮っている皆さんは本当に写真を楽しんでいるだろうか。
もちろん趣味で始めた人がほとんどであるだろうから楽しく写真を撮っている人が大多数だろう。
写真をやっていると、おそらく多くの人が陥るであろう「何を撮ったらいいか分からない現象」がある。
自分が好きで熱中して撮影していたジャンルの写真をある程度撮ってきて飽きてきた頃に陥るのだ。
私も例外ではなく、夜景、夜のストリート写真が好きで好きで撮影していた。
自分で言うのもおかしな話だが、あまり見ないようなかっこいい作品、綺麗な写真を結構公開していたと思うし編集も拘っていてある程度上手いと自分でも思っていた。
Instagramのフォロワーも数万まで伸びて、目標であったSONYからのお仕事も2回頂くことも出来て、ある意味全盛期だったのかもしれない。笑
「何撮ったらいいか分からない現象」に陥り、前の様な写真は撮れなくなってしまった。興味がなくなってしまったから。
Instagramのギャラリーは夜景、夜のストリート写真でいっぱいだし、それが好きでフォローしてくれた人がほとんどだ。
そこから別のジャンルの写真を投稿することはできない。いくらフォロワーが何万人いようがもう死んだ過去のアカウントなのだ。
そして、最近新しいInstagramアカウントを作った。興味があり、撮る時も編集する時も楽しいジャンルの写真を投稿したいからだ。
テーマは光と影、Fine art(芸術写真)、ミニマル、モノクロだ。
どれか一つの時もあれば、全て混ざっている時もある。そんな写真を自分のアイデンティティとして周りから定着させたいし撮っていきたい。
この写真にはこう意図があって〜構図はここを気にして〜こう読み取って欲しい〜、とか上手い写真には色々考えられた所があると思うのだけれども、正直そんな事はどうでもよくて、パッと見て第一印象の時点で「なんだこれ?!」「面白い!」「すごい!」「なんかいい!」と伝わるような現実だけど非現実な一枚一枚が感覚的に伝わる独立した作品。そんな意味でSNSに投稿する時は白枠を付けていたりする。
夜の写真に飽き始めていた頃、朝活に誘われて日中の写真を撮り始める様になったのだけれども、日中の撮影を面白いなと思ったきっかけは光と影で明暗がくっきり分かれている写真だった。
その頃からずっと面白いなと思ってはいたけれど微妙にカチッとハマらない感じがあった。興味深いのにあと少しのところで熱中まではいかない、そんな感覚。
そこがカチッとハマったのがモノクロにしてみた時だ。
撮影段階ではモノクロにしないのだが、ふと編集でモノクロが合いそうだなと当ててみた所「これだ」となった。
出来るだけ撮影段階やトリミング段階で余計な写っている情報は消しているが、私が今まで撮っていた光と影の写真は、余計な色情報も多すぎたのだ。ホワイト、グレー、ブラックで構成されるようになった途端に視覚から伝わる感覚が一気に変わった。
目で見てスーッと頭に絵の面白さ不思議さがダイレクトに伝わる感じ。
もちろん全てがモノクロなわけではない。
そこに色情報があった方がいいと判断すれば色は残すようにしている。(主に朝焼け夕焼けなど)
このスタイルの写真は、以前の夜の写真の様な熱量を持って続けていきそうな気がする。
Instagramには今日の写真すごいだろ!て思いながら毎日投稿しています。笑
もりろん、日常の何気ない写真も何も考えず気がむくままに楽しんでいる。
自分が熱中して続けていきたい写真を見つけたということに喜びを感じている。
同時に、ずっとやる気が起きなかった展示に参加したいという気持ちもでてきた。
どこかに混ざりたいなという2024年の目標。
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